バッハの名曲を学ぶ: BWV508の魅力

お問い合わせはこちら

アンナ・マグダレーナ・バッハ のための音楽帳より『あなたが傍らにいてくださるなら』BWV508

アンナ・マグダレーナ・バッハ のための音楽帳より『あなたが傍らにいてくださるなら』BWV508

2024/10/16

バッハが、2度目の妻であるアンナ・マグダレーナのために作った音楽帳第2巻に収録されている『Bist du bei mir(あなたが傍らにいてくださるなら)」は、静かで敬虔な祈りに満ちた、ゴットフリート・ハインリヒ・シュテルツェルによるオペラのアリアからの引用です。ゆったりとした美しく優しいメロディーは、温かな感情に包み込んでくれます。

目次

    『Bist du bei mir』の歌詞

    この曲は、今では失われてしまったシュテルツェルのオペラ「ディオメデス」の中のアリアが原曲です。

     

    Bist du bei mir,
    geh ich mit Freuden
    Zum Sterben und zu meiner Ruh.
    Ach, wie vergnügt
    wär so mein Ende,
    Es druckten deine schönen Hände
    Mir die getreuen Augen zu.

     

    あなたが傍らにいてくださるなら
    私は喜びのうちに向かいます
    死と安らぎへ
    ああ どんなに幸せでしょう
    私の最期の日は
    愛しいあなたの手で
    この一途な瞳が閉ざされたなら

    楽器の音色で

    純真な神への思いを込めた美しい詩ですが、ピアノ独奏や、旋律楽器+ピアノのデュオで聴くのも素敵です。変ホ長調で温かみのある調性と、ゆったりとした3拍子は、心の奥まで癒すように届くことでしょう。この秋のレパートリーにいかがでしょうか。

    当店でご利用いただける電子決済のご案内

    下記よりお選びいただけます。