ピアノで楽しむタランテラ
2024/10/08
タランテラは、イタリアの民俗音楽にルーツを持つ活気あふれる舞曲で、南イタリア・ナポリ地方発祥のようです。毒蜘蛛タランチュラに刺されたら、その毒を抜くために疲れ果てるまで踊り続けなければ死んでしまう、という言い伝えに名前の由来があり、求愛の踊りでもあるようです。タランテラをピアノで演奏する際には、聴く人も自身にも、活気がみなぎる力強いエネルギーを感じるように弾いてください。それでは、タランテラを一緒に弾きましょう!
目次
南イタリアで楽しまれる民族舞踊
タランテラは、祝祭や祝い事の場でも演奏され、参加者を踊ることへと誘います。そのリズミカルなテンポとメロディーで、幸福感をもたらします。速いテンポが特徴で、一般的に3/8拍子で又は6/8で拍子で演奏され、リズムを重視しテンポ感を大切にすることで躍動感が生まれ、気分が高揚します。また、伴奏とメロディーの音量のバランスを意識することも、タランテラの楽しさを引き出す鍵となります。右手でメロディを奏でる際には、明確で力強いタッチを心掛け、左手はリズムを支える和音や伴奏を演奏し、ダイナミクスやアクセントを意識して感情を込めて演奏します。練習の際にはゆっくりとしたテンポから始め、徐々に速さを増しながら正確に演奏できるようにしましょう。
聴いて楽しむタランテラ
作曲家によって多くのタランテラが作曲され、今でも演奏されています。
ブルグミュラー 25の練習曲 第20曲タランテラ
メンデルスゾーン無言歌集・第8巻 第3曲タランテラ
ショパン 作品43 タランテラ
リスト 巡礼の年・第2年補遺ヴェネツィアとナポリ 第3曲 タランテラ
サン・サーンス 作品6 タランテラ
ドビュッシー スティリー風タランテラ
ラフマニノフ 2台ピアノ用組曲 第2番 タランテラ